健康診断の血液検査で「尿酸値が高い」と指摘されたことはないでしょうか。尿酸値(にょうさんち)が高いと高尿酸血症と診断されます。血液中の尿酸値が7.0mg/dl以上になると高尿酸血症ということになります。この状態が進行すると、痛風(つうふう)になるリスクがあります。痛風とは血液中の尿酸の濃度が飽和状態になり、身体の間接(足の親指の付け根あたりがその代表格です)に染み出して蓄積することにより、ちょっとした刺激でも激痛が走ることから「風があたっても痛い」という意味でついた名前です。女性ホルモンには尿酸値の増加を抑制する効果があるため、痛風の患者の95パーセント以上は男性です。初期段階では目だった自覚症状はほとんどないので、飲みすぎ、食べすぎ、運動不足など不健康な生活習慣により進行していく病気のため、適切な治療を行わず放置しているとある日突然足の親指の付け根に激痛が走る、ということもありがちです。このような痛みを痛風発作といいます。痛みは一週間程度で自然におさまることが多いのですが、一度発作が起きたということは、すでに間接には尿酸が蓄積しているため、再発する可能性は非常に高いといえます。速やかに専門医に受診する必要があります。発作がおきるほど尿酸値が高くなると薬物によって治療を行いますが、尿酸値は下がりにくく薬の服用期間は長くなる傾向にあります。また、尿酸値が下がっていく過程では痛風発作が起こりやすくなるので、根気良く、継続的な治療が不可欠です。初期段階のうちに専門医と相談し食事療法と運動療法により治療ををするべきです。

高尿酸血症の食事療法、運動療法

高尿酸血症と診断されても、すぐに薬物療法が始まるわけではありません。数値が少々高い程度であれば、食事療法と運動療法を指導されるのが一般的です。そのほかにも、尿酸の排出を促すため水分を多めに取ることが効果的です。尿と一緒に体外排出されることによって血液中に溶け出す尿酸量が減少します。おおむね一日に2リットルは飲むようにしましょう。夏場や運動で汗をかくことが多い場合はそれに加えて摂取量を増やします。尿酸は汗からはほとんど排出されないからです。スポーツドリンクには糖分が含まれているので、水かお茶などを時間を決めて飲むようにしましょう。水分は一度に大量に飲むとそのまま排出されてしまうので、一時間に一回など時間を決めてこまめな水分補給を心がけましょう。痛風発作が起きて数値が高い場合などは食事と運動のほかに薬物療法が加わりますが、薬物だけでは十分な効果は得られません。まずは標準体重に近づける努力が必要です。標準体重は身長(メートル)の二乗に22(BMI)を掛けることによって算出できます。身長180センチの人の場合、1.8×1.8×22=71.28キロとなります。しかし無理なダイエットをすると尿酸値が上昇することがあるので、医師や栄養士などと相談して食生活を改善する必要があります。運動療法も激しい運動をするとプリン体の生成が促されるため症状を悪化させる恐れがあります。ウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動を毎日30分以上続けるなど、こちらも医師と良く相談して決めるべきです。体重によっては足腰に負担がかかることがあるので、水中歩行を薦められるケースも多いです。

高尿酸血症とチェリーのサプリ

高尿酸血症の食事制限といえばプリン体が槍玉に挙げられます。プリン体を摂取すると尿酸値が高くなるということが言われてきましたが、現在ではプリン体のほとんどは体外に排泄されてしまうことがわかった為、あまり厳しくは言われないようになってきました。しかし、もちろんプリン体を多く含むもの、ビール、レバー、卵等を過剰に摂取すると影響があるので、食べ過ぎ、飲みすぎは厳禁です。高尿酸血症になるということは食生活やアルコールの摂取などの面で不健康な生活をしている可能性が高いので、プリン体を含んだものをタブー(禁忌)のように扱うのではなく、むしろ食生活全般を見直してバランス良く、カロリーをコントロール(制限)した食事にすることのほうが重要です。アルコールに関しては、ビール酵母にはプリン体が多く含まれているので発泡酒や焼酎、ワインなどに切り替えると良いでしょう。但し、痛風の発作が出ているような場合はアルコールの摂取は控えるべきでしょう。飲酒にともない食欲が刺激され、それによって塩分の多い食事になりがちなのも見逃せません。痛風に効果のあるサプリメントというとチェリーのサプリが有名です。まだチェリーのどの成分に効果があるのかは判っていないようですが、欧米では一般的に認知され販売されています。日本では販売している店舗はほとんど無いようなので、タルトチェリーという商品名で検索すると楽天市場やヤフーのショッピングサイトなどを通して海外からの国際郵便で手に入れることができます。効果には個人差もあるようですが、一度試してみるのも良いかもしれません。